東大柔道部ブログ

このブログは東京大学運動会柔道部の活動の記録です

陳際諾 の 投稿

引退ブログ メリッサ

投稿者: 陳際諾  投稿日: 2025年8月8日 11:32

お疲れ様です、陳 際諾(チェン ジノ)、メリッサです。

この度、柔道部を引退することとなりました。2年半にわたる柔道生活に、ひと区切りがつきました。

先日の第74回全国七大学柔道優勝大会では、男子は惜しくも敗れてしまいまいしたが、女子が優勝を果たすことができました。選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。

これまで常に応援してくださった先輩方、指導してくださった先生方、金野師範、藤井部長、寺田監督、山本コーチ、猪俣トレーナー、そして治療で支えてくださった久我さんに心より感謝申し上げます。また、一緒に戦ってくれた先輩方、同期、後輩たちにも感謝の気持ちでいっぱいです。

最後に、金野師範より帯をいただきました。本当にありがとうございました。一生の宝物です。

現役のときは毎日「もう引退したい」って思っていたのに、いざ本当に引退したら、寂しさばかり感じてしまいます。

でも、みんなが私のデザインしたTシャツやジャージを着てくれているのを見ると、「あ、自分の何かがまだ東大柔道部に残ってるんだ」って思えて、寂しさも少し紛れます。




振り返ってみると、日本語がまったく話せず、柔道経験もゼロだった私が、ここまで成長できたことに自分でも驚いています。

入部当初、優しく英語で話しかけてくれた皆さんが、入部してたった一週間ですべて日本語に切り替わり、まるで崖っぷちに立たされたような状況でしたが、そのおかげで必死に頑張ることができました。この“スパルタ”の語学環境のおかげで、今では少しずつ日本語も話せるようになりました。そして、なんとPEAKプログラムから工学部電気電子情報系に進学することもできました。柔道だけでなく、語学面でも、人生の転機となるような成長を与えてくれた部活に、改めて感謝しています。



正直に言うと、今年の4月以降、心が折れそうな日々でした。不安に潰されそうになり、毎日がとても辛くて、薬を飲みながら何とか練習に参加していました。

そんな中で、いつも私の気持ちに寄り添い、気遣ってくれた女子のみんな、本当にありがとうございました。

後悔していることとしては、最後の時期に頼れる先輩としての姿を見せることができず、後輩たちには本当に申し訳なく思っています。

それでも、毎日の練習を一緒に頑張ってくれたゆいちゃんと瑛里子、そして素晴らしい試合を見せてくれて、本当にありがとう。

後輩のみんな、これからもずっと応援しています。この先、つらくてしんどい練習が続くと思いますが、悩みや不安があったときは、決して一人で抱え込まずに、仲間と話してください。ファミリーだから。来年は、ぜひ、男女ともに優勝を掴んでください!



最後に、どうしても伝えたい思いがあります。

私が柔道部に入った理由は、ただ「強くなりたい」という思いからでした。そして引退を迎えた今でも、その気持ちは変わっていません。

でも、これまで何度もこんな声を耳にしてきました。「女子が柔道をやるなんておかしい」「そんなことしてたらモテないよ」――と。

You’ve gotta watch Friends

正直に言うと、そのたびにずっと違和感を感じていました。

そもそも、モテる必要なんてあるでしょうか? 女子の価値は、「どれだけ男子に好かれるか」で決まるものではありません。

強くなることは、性別に関係なく自然で尊いことだと思います。自分自身を守り、大切な人を守れる力があるということは、誰にとっても誇るべきことです。

また、ある時期に大流行した歌の歌詞に「かわいいだけじゃダメですか?」というのがあります。多くの人が口にしていたけれど、もちろん、私はこの価値観そのものが、すでに歪んでいると感じています。そもそも、「かわいい」って、一体何の価値ありますか。

社会は、男性には「成功しろ」「稼げ」「地位を手に入れろ」と求める一方で、女性には「かわいくなれ」とだけ言うことが多いですね。この不均衡な価値観に、おかしいと思います。

もしこのブログが、これから柔道を始めようとしている女子の背中を少しでも押せたとしたら、大変嬉しいです。もちろん、「かわいくなる」こと自体は素敵なことだと思います。でもその前に、自分自身が「どうありたいか」がもっと大切です。

「女子力」という言葉は、誰かが勝手に決めた「かわいさ」や「家庭的であるべき」という理想像を指すものではないはずです。本来の女子力とは、「こうあるべき」ではなく、

「私は女子だからこそ、私がなりたい自分になる力」だと思います。

これで、私の引退の言葉を締めくくりたいと思います。

もしこの文章を読んで、嘲笑う人がいるのなら……
そのときは、決闘しましょうか?

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。



新歓ブログ⑩

投稿者: 陳際諾  投稿日: 2024年4月3日 18:00

こんにちは、いつも右腕から鶏肉を錬成している新3年のメリッサです。

同期に時間をかせぐため、先に書き始めました。同期の皆さん是非頑張ってください。

正直に言うと、ブログを書くのが大の苦手です。文系出身でもなく、日本語も得意ではありません。間違えがあったらお許しください。

最初にこの新歓ブログをどう書こうかと悩んでいた時、松永がアイデアをくれました(ありがとう!)そこで、個性豊かな同期の悪口紹介について書くことにしました!

2年生に関する部分は、
ぜひ松永のブログをご覧ください👇🏻



広羽瑛未(ヒロハ エイミ)

人力車に乗っている女子達
1番左が彼女で、隣が筆者です

見知らぬ人に対しては照れ屋な彼女ですが、筆者が日本語を話せなかった頃から、その知性と優しさが際立っていました。拙い日本語で話す筆者の意図をいつも察して、支えてくれました。

今では彼女は筆者にとって欠かせない人、実の姉妹のような存在です。緊急連絡先にはいつも彼女の名前を書いています。筆者が迷走神経反射性失神で倒れて救急車で運ばれた際にも、彼女はずっとそばにいてくれました。

最初は無表情でクールな印象だった彼女なので、その笑顔にはいつも感動させられます。これからも、彼女の笑顔をもっと沢山見られることを心から願っています💖


小柳太一郎(コヤナギ タイチロウ)

ゴールドラッシュでの小柳

とにかく、この男は愛すべきバカです。

筋肉と天然のユーモアを兼ね備え、特に内股が強く、ジャンプの主人公のような存在です。最近、彼とS木ほぼ同じ時期にパーマをかけて、われわれの代のもじゃの数が急激に増えてきました。(これでN哉ももう一人ぼっちじゃないですね

次の会計を担う予定です。本人はいつも会計士を勉強していると言いますが、その真偽のほどは謎に包まれています。そして、彼の家は本郷のすぐそばとの噂ですが、同期が鍋を食べに行こうとすると、ミステリアスに拒否。。

しかし、ゴールドラッシュを愛するところを見ると、彼の人柄の良さが垣間見えます。筆者も彼のゴールドラッシュ愛に共感し、「そんな彼はきっと悪い奴じゃない」と信じています。


齊木有悟(サイキ ユウゴ)

ゲラゲラと笑っている齊木

彼は爽やかな性格で声もでかく、スキーもうまいらしいです。実際にスキーに夢中で看板作りの仕事をさぼったことがあって、N哉にはいつまでも愚痴を言われ続けています。

彼の腹を見れば、柔道への情熱が伝わってきます。試合中には、彼の力強い声援があり、そのアドバイスが本当に助かりました。

最初は彼が他の2人の男子とそんなに仲が良くないのではないかと心配していましたが、K柳やN哉が赤柔に彼のことを褒めているのを見て、実はかなり良好な関係なのだとわかりました。ただ今は、彼の内臓脂肪レベルが気になるところです。これからも、彼と内臓脂肪の戦いは、まだまだ続くのでしょう。



佐藤尚哉(サトウ ナオヤ)

2年生と仲良くしてる尚哉(真ん中のもじゃ)

彼に対する筆者の感情はかなり複雑で、どう書いたら良いのか迷っています。実は筆者が部活に入った当初、彼がいろいろ助けてくれて、安心しました。彼は責任感が強く、柔道部では献身的な新主務として、後輩たちのこともしっかりと気にかける優しい人です。

しかし、時間が経つにつれて、闇の面にも気づいちゃいました。例えば、時々筆者を無視したり、ばかにしているような気がします(勘違いかもしれませんが...)彼とK柳のコンビは強固ですが、他の3年生を遠ざける壁となっているようにも見えます。ですが、信頼できる同期で、彼がいてくれることで心強いです。


さて、少し勧誘の話も書こうと思います。

東大生として、皆さんの頭脳が優れていることは間違いではありません。では、その素晴らしい頭脳を活かし、より強い人間になるにはどうすればよいのでしょうか?

答えは、肉体です。

なぜ私たちは強くなる必要があるのか疑問に思う人もいるでしょう。しかし、人間、いや、生物としての私たちには、生存と発展のために自身を強くしたいと思う本能があります。柔道部で身体を鍛えることで、社会で生き抜くための精神的、肉体的な強さを養いましょう。これは、自然の法則に則った賢い選択であると私は考えます。

感謝您的閱讀。



冬練が始まりました!

投稿者: 陳際諾  投稿日: 2024年2月13日 13:50

こんにちは、2年のメリッサです。

最近1年の期末が終わって、いよいよみんな大好きな冬練が始まりました。今ただ一週間ぐらい経ちますが、これまでの数日間の感想について書きたいと思います。

2/6
午前
家族が成田空港に着きました。迎えに行こうと思っていたんですが、母上から大丈夫って言われだが、朝6:15からずっと電話越しにナビゲートしていました(結局絶妙に間違った電車に飛び乗ってしまったんです。10時過ぎた頃にようやくうちに到着しました。
疲れ+10

午後
深夜便でやって来た家族が家で休息を取っている隙間を利用し、筋トレに行きました。2/10から家族旅行の予定があるので、2週分の筋トレを先にやっておくと思って、瑛里子と一緒にAとBを全部やっちゃいました。終わった時、体のあちこちが筋肉痛で、まるで一年分毆られたみたいですが、確かに満足感が湧いてきました。
疲れ+50
満足感+30

2/7
午前
練習を参加しました。いつもとあんまり変わらないですけど、最初は足が氷水に浸かっていたみたいに冷たくて、床に少し摩擦があるだけでも、凍えて麻痺するような鈍痛があります。でも、練習が進む中で、寒さで震えるような雰囲気も、みんなの熱い闘志で消えていったんだと思います。

午後
前日やりすぎた(かもしれない)せいか、筋トレは残酷なほどに辛いものです。
疲れ+20

2/8
貴重なオフの日です。
弟がディズニーに行きたいと言ったので、一緒に行きました。最初からなんか弟とディズニーはちょっと違うなぁという直感があったのですが、やはりそれが正しかったんです。筋肉痛がヤバくて、色々と忙しかったのですが、重度スマホ依存症の弟がずっとブツブツ文句を言ってて、耐えかねて大喧嘩になってしまいました。
怒り+30
ドナルドダックとの写真撮影できたので
喜び +50

2/9
午前
柔道とラントレがありました。去年のラントレは一度も完走した記憶がなく、いつも途中で脚の痛みのせいで歩き始めてしまいました。その痛みと恥ずかしさが、上野公園に対する恐怖心を芽生えさせてしまったんです。でも、一年の成長を経て、今回は涙をこぼしながらも最後までちゃんと走りきりました。
喜び+10

午後
筋トレ前に、東大をまわっている家族と出会いました。吉野は一生懸命に中国語で自己紹介しようとしてたが、あまり話せない様子が可愛かったです。
喜び+30


瑛里子と2人でパトスに行って、ボロボロになってしまいました。
疲れ+60

2/10〜今日
春節旅行のため今北海道にいます。雪景色は本当に美しいです。母上と祖父母と一緒に過ごす時間は楽しいです。弟はうざい奴です。

初冬練の厳しさを体験する1年にとっては、これは想像を絶する苦しみとプレッシャーに違いありません。でも、みんなの頑張りと決意を見て、本当に心が動かされました。もうすぐの錬成大会のために、一緒に頑張りましょう!

これからも応援よろしくお願いします。



【東大柔道部新歓ブログ②】

投稿者: 陳際諾  投稿日: 2023年2月26日 15:22

こんにちは、東大柔道部一年のメリッサです。

先日、日本から武漢に戻ってきました。今、本当の故郷である武漢から200キロ離れた小さな町からこのブログを書いています。ここは本当に寒くて、手が凍ってしまって全く打てないんです。

そういえば、帰国したら、慣れ親しんだLINEやノートなどのアプリが全然使えないことに絶望していました。まあ、数日かけてようやくVPNを見つけて、かろうじて生き延びることができました。 (それは違法だったんですけどね…) そして、執筆の途中、久しぶりに食べた激辛料理に慣れず、胃の不調が再発してしまい、お母さんに笑われました。幼馴染はいつしか私を裏切り、身長180cmを突破した…こう書いてみると、この新歓ブログを書くのはチョット大変でしたね。


幼馴染と見た武漢の梅です


さて、自分のことについて呟くのはもう十分として、本題に入ります。東大柔道部といえば、私が海を渡って日本に留学した理由の大きな一つです。自分にとっては、日本の大学の部活動はとても魅力的で、大学という貴重な青春時代に何か熱いことをやらないのはもったいない。そしで、柔道は日本の文化に根付いた武道で、人間力を磨き、羨望の眼差しを向けられる強さを持つスポーツですね。賛同してくれる人は、迷わず東大柔道部に入部しましょう!

去年の10月、私は東大柔道部に入部し、柔道の世界に足を踏み入れました。初心者であり、しかも外国人ということで、最初はプレッシャーを感じることもありましたが、柔道部のメンバーたちが私を温かく迎え入れてくれ、真摯に指導してくれたおかげで、どんどん上達していくことができました。私のように長い間柔道に興味を持っていた未経験者の人は、柔道との出会いをきっかけに東大柔道部への入部を考え、それからの縁を結んでみてはいかがでしょうか。

経験者の方にとっても、この部でさらに技を磨くことができるはずです。中高時代にはあまり寝技を練習していなかったと聞いていますが、これから向かう七大戦においては、寝技が非常に重要になってくるため、一緒に新しい技を練習しながら、得意な技をさらに磨いていきましょう。そして、家族のような東大柔道部の面々との練習は、きっとあなたにとって最高の思い出になるはずです。

私は東大柔道部に深い思い入れがあり、前回の自己紹介でもお話ししましたので、気軽に読みにいってみてください。少しでも気になった方は、是非道場にお立ち寄りいただくか、新歓Twitterアカウント(@tjudoshinkan21)にご連絡ください!お待ちしております。



1年生自己紹介ブログ②メリッサ

投稿者: 陳際諾  投稿日: 2023年1月3日 21:21

明けましておめでとうございます!一年の陳際諾です。メリッサ呼んでもいいよ(本名を印象づけたいから、此処に漢字名前を表記)出身地は、中国武漢です。
 
私は中学生の頃に運動が好きになりました。そのきっかけは、学校から毎日6キロ走るように言われました。でも、意外とこの過酷な「軍隊合宿」のような生活の中で、徐々に運動が好きになっていったんです(笑)高校時代にはボクシング、大学ではボクシングをやめて柔道一筋になり、東大柔道部に入部しました。
 
今考えると、日本語も不自由な外国人の私が、何も考えずに入部したのはちょっと無謀でしたね。でも、やっぱり正解だったと思うし、「入部してよかった!!」という気持ち今も持っています。中国にいた頃、「日本の伝統武道といえば、やっぱり柔道だ」と思っていましたし、柔道は日本一番強くてかっこいい武道だとずっと信じていました。また、「日本の運動部のみんなは本当に真面目で団結力がある」「熱血バカのようだ」という噂などを聞いて、日本の部活動の雰囲気も気になっていました。いざ入部してみると、自分が知っていたことと全く同じでした(もちろんバカな部分は除いて、本当にすみませんでした。)そして、なんとかその雰囲気に溶け込めたことが、とても嬉しかったです。
 
今では、この部活に入った目的は、私一人が強くなることではなく、みんなと一緒に強くなることです。東大柔道部は、慣れない街で生活する異邦人である私にとって、心の底からファミリーのような存在になりました。 同期の仲間に助けられ、先輩方に優しく根気よく指導していただき、これで好きにならない方がおかしいと思うほどです。
 
そして最後になりましたが、皆さん、不器用な私にも、いつも親切にお世話していただき、本当にありがとうございます!今後ともよろしくお願いします!七大戦に優勝するという目標を向けて、瑛未と一緒に買った勝守りの祝福を受け、一生懸命頑張ります!日本語の勉強も頑張ります!
 
PS1:正直なところ、日本語で自己紹介を書くのは怖かったです!日本語は本当に下手くそなんですけど!?でも、ご覧のように、なんとか書きました。 だから、もし分かりにくいところがあったら、申し訳ないorz

PS2:実は3日前に完成していたのですが、びびって投稿していなかった。